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2025.03.22
四季の山紀行(飛計路のブログ)
■ 湖南アルプス・堂山・・・・2025年03月22日

田上公園に車を止めると往復で4キロばかり、よけいに歩く事になって効率が良い。今日は温かくて天気も良く、ゆっくり歩くと云う贅沢ができる。桜は未だ咲かなくてもやや硬い蕾はガラの仲間の朝食だ。コガラ・シジュウカラとヤマガラらしき混成群も、今日あたりを境に解散かも知れない。今年最後の晩餐会ならぬ朝食会かな。高速道路の工事現場に安全係の姿が無い。
珍しい沈下橋を渡って小さな中洲に降りてみた。直ぐ上に大きな堰堤の建つ狭い区間ではあるが一度歩いてみたかった。歩く天神川左岸の道は県道らしい。県道の脇ではイワナシの花が咲いている。ツツジ科の花で実は梨に似た味だと云うが食した事が無いのに気付いた。覚えていたら食べてみよう。林の中では白い馬酔木の花が満開だ。が、同じ馬酔木でもピンクの花を見たばかりでは、どうしても華やかさに欠ける。
これよりは寒さに代わり暑さに耐える身体が欲しい。そんな器用な真似は出来そうにないので、せめて今日はゆっくり歩く。ゆっくり歩けば見えないものが見えてくる、筈であったが見たいものさえ気付かずに通り過ぎた。飛び石伝いに鎧ダムへの登り口を過ぎ谷川を遡上。途中、寄り道などをしながら砂礫に埋まるダム湖に到着。今日の流水はやや多い。
建設時の小屋跡らしき礎石に腰掛け一服タイム。後方のざわめきが近づき先ずはアベック、隣りに腰掛け汗を拭く。その後はゾロゾロ、指を折っても間にあわず。礎石を離れ、濁りの無い流れに沿って風化花崗岩の砂礫を観察する事暫し、辺りに静寂が戻る頃に堂山に向って灌木の林を歩く。とても暑くて、身体が重い。後続のおじさん二人に途を譲り、その姿も直ぐに消えた。
ザレ尾根に登るとお二人は休息中、ここからは少々気合が必要、考えるとこちらからの登攀は初めてである。ザレ場・岩場が続き、初めて歩くお山の雰囲気。お腹も減って、着いた堂山で水・エネルギー補給、続いて着いたお二人はコンビニおにぎり、パンも良いがおにぎりは美味しそう。エネルギー補給が済みお先に下山、目の前に広がる街並みと琵琶湖、巨大工事現場は何れ景色の一部になろう。こちらの光景も捨て難い。